メカコレクション ドラゴンボール 3巻 ランチの一輪バイク
メカコレドラゴンボール、ランチの一輪バイクの製作レポートです。
メカコレドラゴンボールもあっという間に3巻目に突入です。
箱を開けて思ったんですけど、何気これ700円って高くないですか?バイク本体に使われるパーツなんて10個もあるかどうか。
最悪フィギュアは要らないんで300円くらいで売って欲しいです。FGガンダムだって300円ですよね。
とまあ愚痴は置いておいて。
今回は1巻のブルマのカプセルバイクで出来なかった合せ目消しをきちんとやってみようと思います。
なぜ最中割りパーツの合せ目消しが難しいかというと、後ハメ加工というなにやら初心者にはとっても厄介なことがあるからなのです。
ガンプラを作る人にはごくごく普通の処理なのですが作らない人にとってはとても敷居が高い作業です。
自分もリバイブガンダムを作ったときに顔の後ハメ加工をしたかったんですが結局やり方が分からずマスキングで対応しました。
あまり後ハメ加工の具体的なやり方ってWeb上にないんですよね。
でも最近ちょっと考え方が変わってきました。
なんでWeb上にやり方がないかっていうと、それはどうやろうが自由だからなのだと。正解なんてないのです。いや、実際には正解があるんでしょうが、自分の思う方法でパーツを切ってそれが最終的にキレイにくっつけば、それは成功なんです。
というわけで制作スタートです。
後ハメ加工する箇所はたったの2箇所です。
それがタイヤ部分とオイルクーラー。
まずはタイヤの後ハメ加工から。
ここの本体に引っ掛けて接着する部分を豪快にカット。
そうするとこのように後からすぽっと挿入接着できます。
オイルクーラー?のパーツも本体に引っ掛ける部分をカット。
そして後から挿入接着。
このキットのおかげでもありますが、超簡単でビビりました。
そう言えば今回のメカコレはメカコレの売りでもあったはずの「ミニサイズながらメカの内部構造を細かく造形」が初めて実現されました。
こう隠れるパーツの内部構造が
これです。(ふーん)
本体横のスジボリが浅いので筋彫りライナーで深くしておきました。
マフラー裏に肉抜きがありますのであまり見えない部分ですが一応ラッカーパテで埋めます。
いよいよ塗装です。
バイクの全パーツを黒サフで下地処理します。
黒立ち上げっていうのをやってみたいのです。
本来の黒立ち上げ(MAX塗り)っていうのはなんか複雑みたいなんですが、今回はエッジのシャドーを残して塗りたいっていうだけです。
エッジを残すためには細吹きが必要になります。メカコレみたいな小さいプラモデルともなればかなりのテクニックが必要だろうなと思いますが、何事も練習ということでやってみます。
エアブラシで細吹きをするための方法としては一般的に以下のようなことが言われています。
- 塗料の希釈率を高める。
- ニードル開度を最小にする。
- 低圧で吹く。(0.02-0.04MPaくらい)
1つ目と2つ目に問題はありません。ただ3つ目の低圧で吹くというのが難しい。
今回いろいろなサイトを見て、また自分で考えて、塗料は塗料2:薄め液5:リターダー5で調合しました。かなりのシャバシャバです。リターダーを入れる理由は塗ったあとの乾燥を遅らせるというよりハンドピース内、ノズル付近で塗料が固まらないようにするためです。
かなりのシャバシャバなので低圧で吹いてニードル開度を間違えるとすぐにビシャっとなってしまいます。0.04とかで吹いていると、これだけリターダーを入れてもノズルが詰まるときは詰まります。そうなってしまうとニードル開度を多めにして固まった部分を強制的に飛ばしてまたニードル開度調整と、ちょっと塗っては調整というループに陥ります。
ノズル詰まりすぎと思い、薄め液やリターダーを足したりしてシャバシャバすぎて失敗、または塗り、調整のループに集中力が切れて失敗します。
それを解決したのが空気圧の調整による細吹きでした。
ニードル開度を最小にして塗料が噴射されるギリギリまで空気圧を高めます。0.16MPaくらいまでならパーツとの距離が1cmとかでも自分の腕でもコントロールできそうでした。
今まではノズルが詰まったら薄め液を足したりして塗料のほうを調整していました。
しかし、塗料ではなくて空気圧を調整するようにしたところ塗料を調整するよりも遥かに簡単に吹けることに気がついたのです。
例えば上記の塗料の希釈方法で塗料が出てくる最小の空気圧が0.06MPaだとします。
それでも塗装に時間がかかるとノズルが詰まりはじめます。
このときに空気圧を0.1MPaとかに上方修正して詰まりそうな塗料を排除してやるのです。排除できて0.06MPaに戻して吹ければそれはそれでいいですし、塗料が全体的に濃くなってきたらそのままの空気圧で吹いてしまいます。
こうすることによって塗料調整の煩わしさから解放され、塗装に集中することが可能です。
ただ問題点もあって、自分はチビタンというタンクに空気を貯めて吹いているんですが0.14MPaとかだと30秒しないうちに空気が枯れます。
またタンクに空気が貯まるまで待たなくてはならないので、あまり高い空気圧というのも考えものではあります。
0.3mmのハンドピースでもこのくらい細吹きができました。
本当は0.2mmのハンドピースも買おうとしてましたが、これだけ吹ければ0.3mmで全然問題ありません。
話は戻ってバイクのなんちゃって黒立ち上げですが、最終的にこんな感じに仕上がりました。
もうちょっとエッジの際まで色を乗せたかったですが今の腕でここまでできれば上等です。
別パーツはこんな感じ。
マフラーはシルバーで塗装後、クリアオレンジとクリアブルーでマフラー焼けを表現してみました。
ブレーキランプはクリアパーツの裏をクリアオレンジで塗装。やっぱりクリア系の塗料は筆塗りで塗るよりもエアブラシのほうが断然よく仕上がります。こんなちょっとくらい筆でいいやとなりがちですが、面倒くさい分の価値がエアブラシ塗装にはあります。
オイルクーラーと転倒防止ダンパー部分は黒サフの上にシルバーでドライブラシしました。
さて、本体塗装が終わり、鬼門のフィギュア塗装です。
フィギュアは肌色等の明るい色がメインとなるのでグレーサフで下地を作ります。
自分なりに合わせ目も処理しました。
キャラクターフレッシュで肌色塗装後、肝心の顔の塗装に入ります。
これが限界でした。
写真がかなりの拡大率なので結構がたがたに見えますが、肉眼でちょっと離れて見る分にはじゅうぶんよく塗れていると思います。
はっきり言って今回は成功でしょう。